「朱花(はねづ)の月」+「美しき日本・奈良県」
ハシケンによる収録曲紹介

1.朱花の月のテーマ
映画『朱花の月』の冒頭の部分のために書き下ろしたテーマとなる曲で私が弾くピアノ、薄井くんのチェロ、そして
ヒトミさんが計4本のフルートを重ね、構築。西洋楽器を使いながら、どこの国や地域か特定できない音を目指し結果的に
「和」を感じてもらえるようなものに仕上げた。

2.加夜子と自転車
映画の前半に登場するギター曲。劇中では、もっと短いバージョンになっている。

3.迷い
主人公・拓未(たくみ)が嘆き叫ぶメロディを元に、チェロ薄井くんには
出来上がった映像を観ながら即興で演奏してもらった。

4.月と加夜子
映画用に作った曲だが劇中では使われていない未発表曲で、このサントラCDで初公開!

5.竃馬(かまどうま)
劇中、数回出て来る、とても湿気のありそうなシーンに登場するチェロのピチカートのメロディ。

6.旅立ち
チェロの薄井くんが、河瀬監督から直々に「拓未の気持ちになって」と演技指導されて即興演奏したチェロ独奏曲。

7.三重奏
映画の主な登場人物の男性2人・女性1人を重ね合わせた「チェロ三重奏」を2パターン連続で収録。

8.愛(かな)しるべ
映画完成後の2011年3月11日の朝、河瀬監督が走り書きした「詩」を元に私が
メロディを付け、主演のこみずとうたくんが歌うことになったこのCD唯一の歌有り曲。「愛」は古語で「かな」と読み、
奄美や沖縄にいまだ残る言葉で「愛する人」を意味する。「しるべ」は「道標」や「墓標」などに使われる「標」で、
「しるし」の意味を持つ。地中に眠る木簡のようなイメージで、この造語を曲のタイトルにした。

9.五條(ごじょう)
『美しき日本・奈良県』記念すべき第1回目の作品。私が弾くピアノソロ曲。

10.神納川(かんのがわ)
『美しき日本・奈良県<十津川村・神納川>』の映像に出てくる、おばあちゃんの
笑顔によって「降りてきた」と言っても過言ではない、私が弾くギターソロ曲。

11.天川村(てんかわむら)
私の高めのヴォイスとギターのアルペジオのみのシンプルな構成ながら「神聖」な感じと「広さ」を表現した。

12.石上神宮(いそのかみじんぐう)
ガットギターをベースに、マンドリンを重ねて録音した曲。
映像の中の紅葉の美しさにやられて、どうしてもマンドリンのきらびやかさが欲しくて、一度も弾いたことがないマンドリンを
河村さん(河村博司)から借りて練習しながら、そのままレコーディングした。

13.大台ヶ原(おおだいがはら)
広い響きのあるサックスとフルートの重ねを全てヒトミさん1人にやってもらった。
私自身は楽器を演奏せずプロデュースの立場で作り込みさせてもらった。

14.玉置神社(たまきじんじゃ)
霧に包まれる玉置神社の映像を観ながら、ピアノのみで表現した曲。

15.瀞峡(どろきょう)
インフルエンザで寝込み熱にうなされながら、浮かんだメロディを元に構築した曲なので、一生忘れられない曲。
ヴァイオリンの有希さんには、低音から高音までの広い音域で表現してもらった。このヴァイオリンあっての瀞峡。
どこまでも広く、旅立ちを後押ししてくれる。

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